日本人が発明したコーヒー|インスタントコーヒーをおいしく淹れるためのコツとは?

スプーンですくったインスタントコーヒー

お湯を注いで混ぜるだけで誰でも簡単にコーヒーを楽しむことのできるインスタントコーヒー。
手軽ににおいしいコーヒーを飲むことができますが、ちょっと工夫するだけでよりおいしく飲むことができます!

本記事ではインスタントコーヒーをおいしく飲むためのポイントや味わいが落ちないようにするための保存方法などについて紹介します。

目次

そもそもインスタントコーヒーってどんな風に作られているの?

並べられたインスタントコーヒーの瓶

皆さんはインスタントコーヒーがどんな風ににして作られているのかご存知ですか?
実はインスタントコーヒーはコーヒー液を抽出した後に乾燥させて粉末状にしたものなんです。

乾燥には2つの方法があり、それぞれで特徴があります。

凍結乾燥(フリーズドライ)

フリーズドライは、抽出したコーヒー液を冷凍した後、極度の真空状態にしてから乾燥させる方法です。低い温度で乾燥するため、コーヒーの香りや風味を保つことができます。

 

噴霧乾燥(スプレードライ)

スプレードライは、抽出したコーヒー液を噴霧し、霧状になったコーヒー液に熱風を当てて高温かつ高速で瞬時に乾燥させる方法です。細かい粉末状になるため、フリーズドライで作られたものよりも溶けやすいコーヒーになるのが特徴です。

 

日本人が発明した!?インスタントコーヒー誕生にまつわる秘密

男女の研究者

コーヒーは海外のイメージが強いかもしれませんが、実はインスタントコーヒーを発明したのは日本人科学者の加藤サトリ氏です。
加藤氏は1899年に「真空乾燥法」と言う乾燥方法を考案しました。これは液体にしたコーヒーを真空蒸発缶によって乾燥させるという方法で、これこそがインスタントコーヒーのスタートだと言われています。

しかし、加藤氏は特許を取得していませんでした。
そのため1903年に加藤氏とは別の方法でインスタントコーヒーを作って特許まで取得したアメリカ人発明家のジョージワシントン氏(アメリカ初代大統領とは別人)が最初の発明者とされているのです。

こうした背景もあり、インスタントコーヒーの発明者が日本人であることはあまり知られていませんが、「世界中で飲まれているインスタントコーヒーを発明したのが日本人」というのは同じ日本人として誇らしいですよね。

ポイントは温度?インスタントコーヒーをおいしく淹れるための方法

インスタントコーヒーにお湯を注ぐ

お湯を注ぐだけで簡単に作れるインスタントコーヒー。
気にする人は少ないですが、お湯の温度を気にするだけでもっとおいしく飲むこともできるんです!

ホットコーヒーのおいしい作り方

コーヒーとPC

まずはホットコーヒーのおいしい作り方です。

作り方
・インスタントコーヒー小さじ1杯(約2g)をカップに入れる
・140mlのお湯をカップに注ぎ、粉が溶けるまでよくかき混ぜる

これだけで簡単に作れますが、おいしく淹れるためのポイントはお湯の温度。
沸騰直後のお湯で作ると不要なえぐみやや雑味まで抽出されてしまうため、少し時間をおいて冷まし、90度程度になったお湯を使用することでよりおいしいインスタントコーヒーを飲むことができます。

COFFEE HACK 編集部

インスタントコーヒーは事前にカップを温めておかなくても、暖かいコーヒーを飲むことができるのが嬉しいですよね!

 

アイスコーヒーのおいしい作り方

テーブルに置かれたアイスコーヒー

続いて、アイスコーヒーのおいしい作り方です。

作り方
・インスタントコーヒー小さじ1杯(約2g)をカップ(グラス)に入れる
・90mlのお湯をカップ(グラス)に注ぎ、粉が溶けるまでよくかき混ぜる
・適量の氷を加えてコーヒーを冷やす

このようにアイスコーヒーも簡単に作ることができます。
おいしく作るポイントはお湯の温度に加え、少ないお湯で濃い目に作ること。

こうすることで氷を入れてもコーヒーが薄くならずにおいしく飲むことができます。

 

アイスコーヒーにミルクを注ぐ
COFFEE HACK 編集部

濃いめに作ったコーヒーに牛乳を注いでカフェオレにするのもおすすめです!

 

インスタントコーヒーをおいしく飲むための保存期間・保存方法

キャニスターに入ったコーヒー豆

インスタントコーヒーも普通のコーヒー豆と同じように、保存状態が悪いと本来のおいしさを楽しむことはできません。
「高温・多湿」を避け、常温で保存するのが基本であるということを忘れないでください。

コーヒーの粉が湿気を吸うと黒い塊になってしまうことがあります。瓶を軽く振るなどしてバラバラになるのであれば問題ありませんが、振ってもそのままであれば風味は損なわれてしまっています。
そのため、保存の際はキャップをしっかり閉め1ヶ月を目安に飲み切るようにしてください。

長期間保存する場合は冷蔵・冷凍保存の方が適していますが、庫内と室温との温度差により瓶内に水滴が付き、粉が固まってしまう可能性がある点には注意が必要です。

手軽でおいしい!インスタントコーヒーを楽しもう

コーヒーを飲むショートカットの女性

簡単においしいコーヒーを飲むことができるインスタントコーヒーは、時間のない朝や手軽にコーヒーを飲みたい時に大活躍。
また、最近は「インスタントじゃないみたい」とおいしさで有名なインスタントコーヒーもたくさんあり、デカフェの登場などラインナップの幅も広がってきています。

少しのコツでもっとおいしく飲めるインスタントコーヒー。そのまま飲むだけではなくミルクを入れてみたり、デザートにアレンジしてみたり色々な方法でも楽しんでみてくださいね!

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