毎年秋ごろに東京ビッグサイトで開催される「SCAJ World Specialty Coffee Conference and Exhibition 」(以下、SCAJ)は、多くのコーヒーファンによって賑わっています。
出展者としても参加者としても楽しめるこのイベントの魅力は一体どこにあるのでしょうか?
世界からコーヒー関係者が集結するビッグイベント「SCAJ」の概要や参加方法などについて詳しく解説します!
SCAJは世界中の業界関係者とあらゆるコーヒー関係の器具が集まるアジア屈指のスペシャルティコーヒーイベントです!
SCAJ2024|SCAJとはどんなイベントなの?
「SCAJ」は正式名称を「SCAJ World Specialty Coffee Conference and Exhibition (ワールド スペシャルティコーヒー カンファレンス アンド エキシビション)」と言い、その名の通りSCAJ(一般社団法人 日本スペシャルティコーヒー協会)が主催しているイベントです。
イベント名が長いため、単に「SCAJ」と呼ばれることが多いです。
アジア最大のスペシャルティコーヒーのイベント
国内外から300社以上が出展するSCAJは、日本にとどまらずアジアでも最大のスペシャルティコーヒーのイベントです。
会場となる東京ビッグサイトは16,000m2もの展示面積を誇り、そこに500以上のコーヒー関連ブースが並ぶのは圧巻の光景。
出展者だけでなく参加者も国内外から多くの人が集まり、まさにコーヒーの祭典と言えるコーヒー好きのためのビッグイベントです!(ちなみにSCAJ2023では、31カ国から出展があり、55カ国から来場がありました。)
リピーター率も驚異の8割越え。約85%が成果に満足してリピートしています。
高品質な豆のテイスティングや最新機器の体験、専門家のセミナーなどが楽しめる!
では、具体的にSCAJではどのような催しが開催されているのでしょうか。
コーヒー関連のお仕事をされている方にとっても、一般のコーヒー好きの方にとっても楽しめる展示がたくさんあります!
世界各地から届けられる高品質なコーヒー豆
東南アジアをはじめ、アフリカや中南米など数多くの国地域が公式に参加しており、他では出会うことができないような高品質なコーヒー豆を直接確認することができます。
また、テイスティングやカッピングをしながら輸入者や生産者の方々に直接話を聞くことも可能です。
最新の機器とバラエティ豊かな関連アイテム
エスプレッソマシンやコーヒーメーカー、焙煎機など様々な機器を実際に触って試すことができます。
それだけでなく、コーヒー関連のアイテムが多数展示されておりコーヒー業界の最先端トレンドを体感することも。
有名ロースターやバリスタが集結
国内外の有名ロースターやバリスタが一堂に会するSCAJでは、様々な催しが行われます。
各ブースのイベントや実演に有名バリスタが登場したり、専門家によるセミナーやワークショップも開催。
また、ステージで行われる各種競技会ではチャンピオンを目指した熱い戦いが繰り広げられます。
ちなみに2024年は以下の競技会が開催される予定となっています。
- ジャパン バリスタ チャンピオンシップ Japan Barista Championship(JBC)
- ジャパン ブリューワーズ カップ Japan Brewers Cup(JBrC)
- ジャパン ハンドドリップ チャンピオンシップ Japan Hand Drip Championship(JHDC)
- ジャパン サイフォニスト チャンピオンシップ Japan Siphonist Championship(JSC)
- ワールド サイフォニスト チャンピオンシップ World Siphonist Championship (WSC)
- ジャパン カップテイスターズ チャンピオンシップ Japan Cup Tasters Championship(JCTC)
- ロースト マスターズ チーム セッション Roast Masters Team Session(RMTS)
SCAJ2024のテーマは”Let’s go full throttle into a new decade”
今年開催されるSCAJ2024のテーマは、「Let’s go full throttle into a new decade/新たなる10年、エンジン全開でいこう!」です。
コーヒーの値上がりや業界の人手不足、気候変動の問題などさまざまな問題がある中で、これからの新しい10年間をどうしていくのかを考えていこうという日本スペシャルティコーヒー協会の思いがこもったテーマとなっています。
開催19回目を数える今年、SCAJの新たな挑戦が始まります!
SCAJ 2024へ参加するにはどうしたらいい?
SCAJ2024は10月9日(水)〜12日(土)の4日間、東京ビッグサイト 西展示棟3・4ホール&南3ホールで開催されます。
出展するのか、あるいは単に来場者として参加するのかによって参加方法が異なりますのでそれぞれについて解説します。
個別ブースを出展する(BtoBがメイン)
個別のブースを出展する場合は、5月17日(金)までに参加申し込みをする必要があります。
出展費用はブースの大きさやSCAJ会員かどうかによっても異なるため、公式サイトで詳細を確認しましょう。
締め切り後においてもキャンセル待ちが可能な場合があります。
Coffee Villageに出展する(BtoCがメイン)
「Coffee Village」は、日本全国から自家焙煎店やカフェ、コーヒー業界に新規参入する小規模事業者などを集めたSCAJの特設展示エリアで、申し込みの締め切りは6月28日(金)となっています。
カフェ・ロースターの交流の場として、またコーヒーファンの方々へのPRの場として、さまざまなビジネスチャンスへの架け橋となってくれる貴重な機会です。
目的や予算に合わせて多種多様な出展メニューが用意されているため、自分に合ったメニューを探してみてください。
一般来場者として参加する
最も多くの方が気になっているのが、一般来場者としての参加方法ではないでしょうか。
SCAJは入場料さえ支払えば誰でも参加できるイベントです。
入場料の支払い方法は2種類用意されておりますが、事前登録をしてオンラインで支払いを済ませておく方がスムーズに入場でき、料金もお得であるためおすすめです。
ちなみに入場バッジ(首からぶら下げるやつ)を印刷して持参することで、よりスムーズに入場することができます。
▽支払い方法ごとの入場料金
・事前登録:2000円
・当日:3000円
事前登録はSCAJ開催の1ヶ月ほど前に開始されることが多いので、近づいてきたら公式サイトをチェックするようにしましょう!
SCAJ 2023に来場者として参加してみての感想
私がSCAJ 2023に参加してみて感じたことを簡単にまとめるとこんな感じでした。
・農家さんから消費者(私たち)のもとに届くまで様々な努力があるということを実感し、業界に対する感謝を感じた。(生産者の方のセミナーを聞いて)
・日本ではコーヒーの値上げが続いているためコーヒー相場が上がっていると思っていたが、過去2年と比べるとかなり落ち着いており、農家の方々の中には転作を考えている人が多いということを知った。(生産者の方とお話しして)
・物欲が爆発した。(ドリッパーやミルなど新しい器具をたくさん見て)
・Coresさんがより好きになった。(コーヒーカクテルがおいしすぎた…)
詳細なレビューは他のブロガーさんやYoutuberさんがたくさんUPされていらっしゃいますので割愛しますが、このように業界の最新の情報や表に出てきづらい事実などを知ることができ、「来てよかった」と感じられるイベントでした。
また、多くのコーヒー好きが集まる場に行くことにより、コーヒーに対するモチベーションも爆上げ!
ぜひ今年も行きたいなと思っています。
海外の方も多いですが、ちょこちょこ通訳さんがいらっしゃるので英語がわからなくても話を聞くことができます。
コーヒー好きなら1度は行ってみたい「SCAJ」
国内外から多くのコーヒー関係者が集うビッグイベントであるSCAJ。
少し敷居が高く感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、どんな方でも参加可能です。
ただコーヒーを味わうだけでも良し、最新の機器に触れてみるも良し、生産者さんたちの生の声を聞いてみるも良し、と様々な楽しみ方ができます。
SCAJはコーヒーのことがもっと大好きになるイベント。
行ったことがある人もそうでない人も、ぜひSCAJ2024に足を運んでみてください。