コーヒーには様々な味わいがありますが、近年注目を集めているのが「酸味」を感じるコーヒーです。
酸味といっても、単なる酸っぱさではなく、柑橘系やベリーのようなフレッシュで爽やかな味わいが特徴です。
これらのコーヒーは、シティローストや浅煎りで焙煎されることが多く、コーヒー本来のフルーティーな香りと軽やかな口当たりを楽しむことができます。
ヤマダエチオピアのイルガチェフェやケニア、コロンビアのスプレモなど、酸味が豊かな豆は特に人気があり、日々のコーヒータイムに新しい風味を加えることができます。
酸味を活かしたコーヒーの特徴や、飲み比べの楽しさをぜひ体験してみましょう。
この記事では、酸味が魅力の産地やおすすめ銘柄を紹介しながら、毎日のコーヒー時間を少し豊かにするヒントをお届けします。
酸っぱいコーヒーが人気!?
2000年代初頭にアメリカ西海岸を中心にサードウェーブコーヒー(Third Wave of Coffee)が広がって以降、その豆の風味や個性を最大限に引き出すことが重視されるようになりました。
それまでは、シアトル系コーヒーと呼ばれる深い焙煎が主流でしたが、 サードウェーブコーヒーは浅煎りや中煎りの焙煎で、豆本来の持つフルーティーな酸味や複雑なアロマに特徴があります。



現在では、紅茶に近いような、柑橘系やベリーを感じさせる酸味を特徴としたコーヒーにも人気が集まっています。
酸味を特徴とするコーヒーの産地・銘柄を紹介
苦味が少なく、酸味や香りが豊かなコーヒーは、主に標高の高い地域で栽培されるウォッシュドプロセスの豆に多く見られます。
以下でおすすめの銘柄を紹介していきます。
エチオピア イルガチェフェ
コーヒー発祥の地であるエチオピアの中でも、最も栽培に適していると言われている、森と湖に囲まれた標高2,000mに位置します。
桃やチェリーのようなフルーティーな香りが特徴。



紅茶のようなクリーンで繊細な味わいがあり、苦味はほとんど感じません。
甘味が強く切れ味の良いコーヒーです。
マメーズ エチオピア イルガチェフェをどうぞ。
ケニア
カシスなどのベリー系や、グレープフルーツなどの柑橘系のような、爽やかでクリーンな酸味を持ちます。



複雑でジューシーな味わいを持ちながらも、しっかりとした口当たりを感じられます。
サザコーヒー ケニアをおすすめ
コロンビア スプレモ
標高2,000m以上の高山で、アンデス山脈水系の澄んだ水を使用して生産されるため、極めてクリアでまろやかな味わいが特徴。



全体的なバランスが非常に良く、甘味が強く感じられます。
カッフェ フィーカ コロンビア スプレモをどうぞ。
パナマ ゲイシャ
ジャスミンやベルガモットのような、驚くほどフローラルで華やかな香りが特徴です。
クリーンで透明感があり、苦味は全くありません。



口当たりがとても軽やかで、世界最高峰のコーヒーとも呼ばれる、非常に高価なコーヒーです。
Scrop パナマ ゲイシャをどうぞ。
コーヒーの酸味を楽しもう
深煎りの重厚なコクから、浅煎りの華やかな酸味まで、コーヒーの世界は大きく多様化しました。
「コーヒーは苦いもの」という固定観念に縛られることなく、その日の気分や好みに合わせて自由に最高の味を選べるコーヒーの進化に感謝しながら、その豊かな魅力を心ゆくまで探求して行きたいものです。



