バイトを始めようとした時、「どんな仕事内容なんだろう?」という疑問を感じる方は多いのではないでしょうか。
特に初めてのバイト選びだと尚更気になる点だと思います。
また、学生であればまかないの有無もバイト選びの条件のひとつにされている方もきっと多いはずです。
そこで今回はドトールコーヒーショップ(以下ドトール)で3年以上バイトをした筆者が、ドトールでのバイトについて徹底解説します!
結論から言うと非常におすすめできるバイトです。
すっかりコーヒーにもハマってしまい、今ではコーヒー関連の記事を執筆するまでになりました。(笑)
※ドトールは直営店、フランチャイズ店で少しずつ待遇が異なります。バイトをする上でどうしても譲れない条件がある方は直接お店に尋ねるようにしてください。(その方が自分にとってもお店にとっても良い結果になります!)
ドトールバイトの基本的な業務
ドトールのバイトでは柱となる業務が4つ存在します。
▽ドトールバイトの4つの柱
・キャッシャー(レジ)
・ドリンク
・フード
・洗浄(食器洗い)
これに加えて、お菓子等の陳列や機械の洗浄、トイレ掃除や豆挽き、食品の仕込みなど業務は多岐に渡りますがそれは仕事に慣れてからの話。まずは4つの柱を問題なくこなせるようになる必要があります。
陳列や仕込みなどの業務は、4つの柱の隙間時間でやっていくようになります。最初は大変ですが、慣れると全然余裕なので安心してください。
キャッシャー(レジ)
ドトールと言えばドリンクやフード作りがメインと思われる方が多いと思いますが、実はキャッシャーが最も難しい仕事です。
キャッシャーは、お客様の注文を聞いてレジに入力しながらドリンクやフードの担当スタッフにに注文を伝えるというのが主な仕事です。
これだけを聞くと簡単に感じられるかもしれませんが意外と難しいんです…。
▽キャッシャーのここが難しい!
・レジの使い方
・注文の伝え方
まずレジの使い方ですが、ドトールではメニューが多いためレジに配置されているボタンを見つけるのが難しいです。お客様の注文を聞きながらレジに打ち込んでいくのですが、初めに言われた商品を打ち込もうと探している間に次々と注文を言われるなんてことも…。
レジのボタン配置を早めに覚えることがキャッシャー攻略の第一歩です。
私はレジの画面の写真を撮らせてもらって、家で見て覚えていました。
レジの使い方と並んで難しいのが注文の伝え方です。ドトールでは注文を受けたと同時にドリンクやフードを担当しているスタッフに注文を伝えることで、迅速に提供できるようにしています。
しかし、この注文の伝え方は伝えればなんでも良いというものではなく、商品名ごとに略称が決まっていたり、伝える順番が決まっていたりと厄介なのです…。
▽略称の例
ブレンドコーヒー → ブレンド
アイスコーヒー → アイス
カフェラテ → ラテ
アイスカフェラテ → アイスラテ
ミラノサンドA → Aサンド などなど
そして商品名の前に数量とサイズが付きます。
例えばMサイズのブレンドコーヒーを2つ注文された時は「ツーMブレンドお願いします」という風に伝えます。
(1つしか注文されていない場合やSサイズの注文の場合は何も付けません。→Sサイズのアイスコーヒー1つの時は「アイスお願いします」)
最後に大切なのが伝える順番。ホットドリンク→アイスドリンク→フード→ケーキ等の順番で言うのが決まりです。
細かいと思われるかもしれませんが実はきちんとした理由があります。次のケースを見てみてください。
▽ホットのカフェラテを1つとアイスコーヒーの注文を受けた時
1.正しい順番通りに言うと「ラテ、アイスお願いします」 → ドリンク担当にきちんと伝わる
2.逆に言ってしまうと「アイス、ラテお願いします」
→ アイスコーヒー+カフェラテなのかアイスカフェラテなのかがわからない
このようなミスを防ぐために細かくルールが決まっています!
クイズ|次の注文が入った時はどのように伝える?
ブレンドコーヒー2つ、アイスコーヒー1つ、Mサイズのアイスカフェラテ1つください。
正解は…
「ツーブレンド、アイス、Mアイスラテお願いします」でした!
アイスカフェラテを2つと、ミラノサンドのB、ブレンドコーヒー1つとミルクレープをください。
正解は…
「ブレンド、ツーアイスラテ、Bサンド、ミルクレープお願いします」でした!
最初はバイト仲間とクイズ形式で楽しみながら練習してみましょう。
ここまでたくさんのことをお伝えしたので「ドトールのバイトは難しそうだからやめておこう」と思われる方もいらっしゃると思いますが安心してください!意外と1ヶ月もしたら慣れます!
また、最初にもお伝えしたとおりキャッシャーが最も難しい仕事なので、この後紹介する3つの業務は「あれ、ドトールのバイトって簡単そう」となるものばかりです。
ドリンク
ドリンク担当の業務内容はとてもシンプル。「注文を受けたドリンクを作る」ただそれだけです。
ドリンクの数は多数ありますが、スターバックスなどと違ってアレンジが存在しないためマニュアルを覚えれば問題なく作れるようになります。
また、ドリンクのレシピについては「ミルクはカップの1番下のラインまで」や「氷はグラスのこの線まで」といった形で、その都度計測せずとも目視で量が確認できるマニュアルになっているため簡単です。
また、マニュアルはノート1冊分ぐらいの厚さがあり最初は覚えるのが大変ですが、その分細かいところまで丁寧に書かれているため安心してください。
カップの内側にうっすらある線がドリンクを作る際の目安になっているということは、ドトールで働き始めてから知りました。
フード
フード担当もドリンク担当と同様に「注文を受けたフードを作る」のが仕事です。
こちらについてもマニュアルがしっかり用意されているため、作るのは難しくありません。
ドリンクと比べると数も少なく、覚えるのも簡単でしょう。
ドトールでバイトを始めた時、最初に担当するのがフードという方も多いです。
注意する点はあまりありませんが、火傷だけは気をつけるようにしてください。
洗浄(食器洗い)
洗浄は4つの仕事の中では最も簡単なポジションと言えます。
お客様が下げられた食器を軽く洗い、食洗機に入れ、取り出して定位置に戻すというのが洗浄の仕事です。
基本的にはマニュアルなどもなく難しい仕事ではありませんが、要領よく進めないとお店の食器が無くなってしまいお客様に提供できないなんてことも…。
難しくはないですが、とても大切な仕事なんです。
フードと並んで、バイト始めたての時に担当することが多い仕事。単純作業ではありますがプライドを持って取り組む必要があります。
最初は4つのうちのどれか1つを任されますが慣れてくると同時に2つ、3つを担当することも。また、1日の中で担当する場所が変化することも多いため、すべての業務をできるようになる必要があります。
ドトールバイトの勤務の流れ
ある1日のバイトの流れを紹介します。勤務時間は17時から22時の5時間という設定です。
出勤したらまずトイレ掃除。洗剤を使ってピカピカに。
トイレットペーパーやハンドソープの補充も忘れずに行います。
カウンターに入ったらよく手を洗い、溜まっていた食器や器具を洗浄していきます。
今日は洗浄と合わせてドリンクも担当。注文を受けたら迅速に用意します。
アイドリングタイム(お客様が減ってくる時間帯)になったら冷蔵庫を確認し、不足しそうなドリンクや食材を仕込んでいきます。
もちろん、仕込みだけでなく来店されるお客様の対応も行います。
店頭に並んでいるコーヒー豆やドリッパーなどの商品在庫を数えていきます。
数が少なくなっているものは倉庫から出して陳列したり、倉庫にもないものは発注します。
この時間帯になると再びお客様が増えてくることもよくあります。しかし、その一方でスタッフの数は少ないことも…。
キャッシャーとドリンクを1人で担当してなんとか乗り越えていきます。
(※お金を触った後はドリンクを作る前にしっかりと手を洗います。)
22時に出勤するスタッフと入れ替わりで退勤します。溜まっている食器を洗浄して帰ると後から来るスタッフに喜ばれるため余裕がある日は洗浄を終わらせてから帰ります。
少しはイメージが湧きますでしょうか。
一見慌ただしく感じられるドトールのバイトですが、忙しい時間帯と余裕のある時間帯が定期的に訪れることが多いです。
店舗の規模にもよりますが、程よい忙しさで時間の経過が早く感じられます。
忙しすぎるバイトもきついですが、暇すぎるバイトはもっときついです…
ドトールはちょうど良い忙しさで充実した時間を過ごせました!
ドトールでバイトをするメリット
ここからはドトールでバイトをする上でのメリットを紹介します。
他のバイトと比較しても魅力的な点多数ですよ!
稼ぎやすい
まず1点目は稼ぎやすいという点。ドトールは早朝から深夜まで開いている店舗が多く、様々な時間帯でシフトに入ることができます。
そのため、昼間だけ営業しているカフェや夜だけ営業している居酒屋などと比べて稼ぎやすいと言えるでしょう。
また、「今月は予定が立て込んでて夜間は出られないけど日中なら」といった状況変化に対応しやすいため、しばらくバイトに出られないといった事態に陥りづらいです。
おいしいコーヒーが飲める(まかない)
おいしいコーヒーが飲めるのも嬉しいポイントです。
実は私が働いていた店舗では無かったのですが、友人が働いていたドトールでは毎日1杯まかないとしてコーヒーを飲むことができたようです。
また、社割でフードを食べることもでき、ジャーマンドックは100円ちょっとだったとのこと。
この辺りは直営店かフランチャイズ店かなど、店舗によって異なりそうです。
ただ、どんな店舗であっても新製品の試食はあります。
季節ごとに新製品が発売されるドトールでは、発売される前に作り方の確認を兼ねて自分で作ったものを試食します。
お客様に的確に味などを伝えるために必要な業務ですが、タダで新製品が食べられるためとてもありがたい業務です。
誰よりも早く新製品を味わえ、とても嬉しかったです。(笑)
マニュアルがしっかりしている
記事前半の業務内容でも少し触れましたが、ドトールにはきっちりとしたマニュアルがあります。
細かい点までしっかりと書かれているため覚えるまでは大変ですが、それさえ覚えることができればある程度一人前として働くことができるという点がありがたかったです。
他のバイトでは、マニュアルがなく教えてくれる人の当たり外れがあったり、そもそも教えられる人がいなかったりなど大変な経験もしたため、ドトールのマニュアルの存在にはかなり助けられました。
シフトの融通がきく
ドトールでは基本的に1週間あるいは2週間ごとにシフト希望を提出します。
こまめにシフトの提出ができるため、スケジュールの調整がしやすいのが特徴です。
また、営業時間が長いドトールは朝でも昼でも夜でも働くことができます。
その時々の都合に合わせて働く時間帯を柔軟に変えられるのはとても魅力的でした。
コーヒーに詳しくなる
最後に紹介するのは、コーヒーに詳しくなるという点です。
ドトールはコーヒー豆にこだわっており、販売している豆についての教育もあります。
また、スタッフの中には(特に正社員の中には)コーヒーが好きで働いている方も多く、コーヒーに関する様々な知識を教えてもらえるなんてことも。
コーヒーは大人になればなるほど好きな人が増えていく飲み物であるため、バイトで培った知識は後々必ず活きてきます。
ドトールは「コーヒーの勉強をしてみたい!」という方にもおすすめの職場です。
本当にドトールで働いて良かったなと感じています!
ドトールでバイトをする時の注意点|こんな人は向いていないかも?
ここからはドトールでバイトをする上で注意する点についてお伝えします。
慣れるまではきつい
ここまで記事を読まれている方はお分かりかと思いますが、ドトールはマニュアルがしっかりしており覚えることがたくさんあります。
そのため、最初はわからないことばかりで戸惑うことも多いでしょう。
仕事内容を覚えてしまえば楽しくなってくるのですが、慣れるまでは正直きついです。
楽に稼ぎたいと思っている方には向いていない仕事かもしれません。
最初の1ヶ月は毎日30分ほどマニュアルを読んでいました!
爪や髪色に厳しい
飲食店で清潔感が大切な仕事ということもあり、ネイルや髪色には厳しいです。
店長や他のスタッフによっても多少異なりますが、完全に自由という店舗はまずありません。
ネイルをしたい方や好きな髪色にしたい方など、おしゃれするのが好きな方には向いていないかもしれません。
私が働いていた店舗ではインナーカラーを入れて、仕事中は結んで見えないようにしているという方が多かったです。
慣れると間違いなく楽しい!ドトールでバイトしてみよう
ドトールはきっちりとしたバイト先。最初は大変かもしれませんが慣れるにつれてどんどん楽しくなっていきます。スタッフは学生が多いですが主婦の方々も活躍しておられ、話していて楽しい方が多いです。
「丁寧に仕事をするのが好き」、「何かについて学べるバイト先が良い」と考えておられる方にはドトールがぴったりです。ぜひ挑戦してみてくださいね。