コーヒーを自分で淹れようとした時に必ず生じる疑問に「何gのコーヒー豆を使って何mlのコーヒーを抽出したらいいの?」というものがあります。
好みによってもレシピは変化することから、初心者だけでなく多くの方が感じている疑問と言えるでしょう。
そこで今回は、「基本」とされているレシピに加え、有名バリスタの方々がどのようなレシピでコーヒーを淹れているのかについて紹介します。
基本は10gの豆で150mlのコーヒーを抽出すること
最も一般的なのは「10gの豆を使って150mlのコーヒーを抽出」です。
この分量であれば多くの方が飲みやすいと感じるバランスの良いコーヒーを淹れることができます。
豆の量を増やすとコーヒーは濃くなる
基本の分量で淹れたコーヒーを味わった後は、自分の好みに合わせて調節してみましょう。
当たり前ですが、豆の増減によってコーヒーの濃度は以下のように変化します。
豆の量を増やす → コーヒーが濃くなる
豆の量を減らす → コーヒーが薄くなる
濃いめのコーヒーが好きという方はお湯の分量を変えずに豆の量を12〜15gに、薄めのコーヒーが好きという方は8gを目安に豆の量を調節してみてください。
2杯以上入れる時も好みの分量と同じ比率で淹れましょう!
▽150ml以外の量を抽出する場合の計算例
(例1)12gで150ml抽出するコーヒーが好きな方が3杯抽出する場合
12g×3=36g、150ml×3=450ml → 36gの豆を使って450mlのコーヒーを抽出
(例2)8gで150ml抽出するコーヒーが好きな方が大きめのカップ1杯(300ml)抽出する場合
300ml÷150ml=2、8g×2=16g → 16gの豆を使って300mlのコーヒーを抽出
アイスコーヒーは?
アイスコーヒーの場合も出来上がり量と豆の比率は同じです。
しかし、氷を入れる分だけホットコーヒーより薄くなるので注意してください。
基本の淹れ方は下のとおりです。
▽10gの豆を使用して150mlのアイスコーヒーを入れる時の基本のレシピ
①豆10gに対し、ホットコーヒーの半量のお湯(75ml)を使って濃いめのコーヒーを抽出
②抽出したコーヒーにお湯と同量の氷(75g)を入れて冷やせば完成
より冷たいコーヒーを飲みたい方は氷を多くするとともに豆の量も増やして薄まらないようにしてください!
豆の分量を測るときの注意点「そのスプーン1杯で何gですか?」
スケールを持っている方には関係ありませんが、メジャースプーンを使用して豆を測っている方は注意が必要です。
と言うのも、コーヒー用のメジャースプーンであっても1杯あたりのg数はそのスプーンによって異なります。
主要メーカーの規格は以下のとおりです。
▽メーカー毎のメジャースプーン1杯あたりの量
ハリオ:約12g
カリタ:約10g
メリタ:約8g
できればスケールを使用してしっかり測るのがベストですが、それが難しい方は最低限今使用しているメジャースプーン1杯の量を確認するようにしてください。
これを知った時、わかりやすいのが良いと感じてカリタのスプーンに買い替えました。
人気コーヒーチェーンがおすすめするレシピは?
「基本は豆10gで150mlのコーヒーを抽出」ということはお伝えしましたが、人気コーヒーチェーンではどのような分量をおすすめしているのでしょうか?
きっとそれぞれでオリジナリティがあるはず。チェックしていきましょう!
すっきりした飲み口のスターバックスコーヒー
スターバックスコーヒーが公開しているおいしいコーヒーの淹れ方では「豆10gに対して180mlの水」を基本としています。
一般的な分量と比べると水の量が多く、すっきりした飲み口のコーヒーを淹れることができる分量です。
その他にもおいしいコーヒーを淹れるためのポイントが紹介されていますので、気になった方はぜひチェックしてみてください。
基本に忠実なドトールコーヒー
ドトールコーヒーがコーヒーの淹れ方として紹介しているのがいるのがコーヒー1杯に8gの豆を使用するという方法。
これだけを見ると「基本より少し薄め?」と思いますが、ドトールコーヒーでは1杯を120mlとしています。
そのため10gの豆で150mlのコーヒーを淹れる場合と比率は変わりません。(どちらも豆の15倍の量の水を使用)
ドトールコーヒーこだわりのおいしいコーヒーの淹れ方もぜひチェックしてみてください!
淹れる人の好みに合わせるタリーズ
タリーズコーヒーは「150ml〜200mlの水に対して豆を10g」というレシピをおすすめしており、基本のレシピにも幅を持たせていることから、淹れる人の好みによって調節してほしいという思いが感じ取れます。
色々試して好みの分量を見つけたいですね!