このページではコーヒーに関する数多の用語を50音順に解説しています。
コーヒー初学者の方も玄人の方も参考にしていただけると幸いです。
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あ行
あ
浅煎り(あさいり)
焙煎度合いのひとつ。
焙煎度合いを大きく3段階に分けた時に最も焙煎時間の短いもののこと。
ベージュや薄茶色程度のものが多く、一般的に酸味が多く苦味が少ない。
アメリカンプレス
名前の通りアメリカで生まれたコーヒー抽出器具。
豆を封入した状態で水圧密封で無理なく圧力をかけて抽出する。お湯と豆との不意な接触がないため、過抽出を防求ことができる。
超微細な目のスチール製フィルターにより、微粉が少なくクリアな味わい。プレス特有のコーヒーオイルも堪能できる。
アラビカ種
コーヒー豆の原種とされる品種のひとつで原産地はエチオピア。
現在世界で栽培されているコーヒーの約7割がアラビカ種で占められている。
他の原種よりも風味がよく品質が高いが、栽培条件がやや難しくある程度の標高や降雨量が必要。
アラビカ種は突然変異や交配によってさらに無数の品種にわかれており、その数は200種類を超えている。
現在では交配の意識が高まっており、より美味しくて病気に強い品種を生み出そうと研究されている。
い
イエローハニー
コーヒー豆の処理方法のひとつ。
コーヒーチェリーの表面だけをはがし、ミューシレージ(粘液質)部分は残したまま乾燥させる方法をハニープロセスというが、イエローハニーはミューシレージを約25%残して乾燥したものを指す。
ミューシレージを残す量で甘さなどに特徴が出るとされる。
イタリアンロースト
焙煎度合いのうちの1つ。
焙煎度合いを8段階に分けて考えた時、最も深煎りのもののこと。苦味が強い。
1ハゼ(イチハゼ)
コーヒー豆を焙煎する時の目安のひとつ。
焙煎を進めると内部にできた気体の圧力に耐えきれなくなり、豆の細胞が破壊されるとパチ、パチと爆(は)ぜる音がし始める。
このタイミングを「1ハゼ」という。
1ハゼ以降は目まぐるしく風味が変化していく。
インド
コーヒー生産国のひとつ。生産量はコロンビアに次いで世界5位。
紅茶のイメージが強いが、コーヒーについても長い歴史を持つ。(1600年代から)
ベリーやワイン、あるいはナッツ、チョコレート、シナモンなどの香辛料のような風味が特徴的。
インドネシア
コーヒー生産国のひとつでブラジル、ベトナムに次ぐコーヒー生産大国。
1690年代にオランダ軍によりアラビカ種がジャワ島に持ち込まれたのがコーヒー生産が始まったきっかけとされている。
生産の大半はロブスタ種だが、高品質アラビカ種の代表格としてスマトラ島北部で生産されるマンデリンが有名。
アーシー、しっかりとしたボディ、チョコレート、強い苦味が表れることが多い。
う
ウォッシュド(ウォッシュト)
コーヒー豆の精製方法の一つ。最も主流な方法で、水洗式とも呼ばれる。
コーヒーチェリーの果肉を取り除いた後、専用タンクに水とともに一定時間漬けてパーチメント(生豆を覆う乳白色の殻)を覆っているヌメリを発酵。その後水路で洗い流して乾燥させる。
雑味の少ないスッキリとした味わいに仕上がるのが特徴。
大量の水が必要であるため、水不足の地域では他の精製方法が選ばれることが多い。
え
エアロプレス
アメリカのフリスビーメーカー「エアロビー社」が発明したコーヒー抽出器具。
注射器のような形状で気密性が高く、空気の圧力を利用するので風味や甘さを出しやすく抽出時間も短い。
フィルターは円盤状の薄い金属フィルターかエアロプレス専用ペーパーフィルターが用いられ、手軽でアウトドアなどでも活躍する。
抽出方の自由度が高くエスプレッソ風に仕上げる事も可能。
SCAA(エスシーエーエー)
Specialty Coffee Association of Americaの略で、アメリカスペシャルティコーヒー協会のこと。
1982年に発足した世界最大のコーヒーの取引の団体で、栽培、ロースト、醸造の産業規格を設定。
スペシャルティコーヒーは、SCAAが定めた基準の100点満点中80点以上の評価を得られたものに与えられる称号。SCAAが推し進めたスペシャルティコーヒーの評価基準という考え方は、世界的なコーヒーマーケットにおいて大きな存在感を示した。現在(2020年)は名称を「SCA」に変更している。
SCAJ(エスシーエージェー)
Specialty Coffee Association of Japanの略で、日本スペシャルティコーヒー協会のこと。
生産段階から焙煎まで品質管理が徹底されたスペシャルティコーヒーの認識と理解を深めるために活動している団体。
活動内容は、スペシャルティーコーヒーに関する調査や研究、スペシャルティーコーヒーの認知度をあげるためにセミナー活動や教育、Qグレーダーやコーヒーマイスターなどの資格認定のための研修・試験の運営なども行っている。
毎年秋に行われるSCAJ主催のイベントを単にSCAJと表現することもある。
エスプレッソ
極細挽きにした豆を、専用のエスプレッソマシンで高い圧力をかけ、お湯をコーヒーの粉の中に瞬間的にすばやく抽出する液体。
素早くを意味するEXPRESS(エクスプレス)が語源となっている。
エスプレッソ専用のマシンでは一般的に9気圧という強い圧力をかけて抽出する分、凝縮されて濃厚な味わいになる。
エスプレッソを使用したドリンクにはカフェラテ、マキアート、カプチーノなどがあり、日本ではスターバックスの出典以降、急速に広まった。
エチオピア
コーヒー生産国のひとつでエチオピア連邦民主共和国のこと。
東アフリカ内陸に位置し、コーヒーの原産国とも言われている。
ベリーやチェリー、ピーチ、レモン、紅茶など、華やかな風味が現れることが多い。
エルサルバドル
コーヒー生産国のひとつでエルサルバドル共和国のこと。
中央アメリカにあり、グアテマラとホンジュラスの間に位置している。
火山灰の土壌で、高品質なコーヒー栽培を行っている。主な栽培品種はブルボン。
ナッツやチョコレートなどの風味が現れることが多い。
お
ORIGAMIドリッパー(オリガミドリッパー)
岐阜県・土岐市にある陶磁器メーカーK-aiがつくるコーヒードリッパー。
名前の由来は、折り紙のように幾重に重なるように見えるところから。
自由度のあるドリップを楽しむことができる。
か行
か
カネフォラ種(ロブスタ種)
コーヒー豆の原種とされる品種のひとつで、原産地はエチオピア。一般的にはロブスタ種と呼ばれることが多い。
害虫や病気に対しての耐性が高く、また1本の木から収穫できる量がアラビカ種よりも多いため大量生産しやすいのが強み。
一方で苦味が強く、焦げた麦のような独特の風味があるため単体で飲まれることは少ない。
アラビカ種に比べて安価なため主にインスタントコーヒーや缶コーヒーなどの原料として用いられているが、近年ではカネフォラ種の価格が世界的に大きく上昇し、アラビカ種との価格差は縮まっている。
カッパー
コーヒーの味見をする人のこと。
資格を所有する者をコーヒーカッパーと呼ぶ。コーヒーカッパーはカップテストを行ってコーヒー豆を評価する。
カップテストの結果は農園などへフィードバックされ、コーヒー生産の品質向上に役立てられる。
カッピング
コーヒーを味見するための方法。
コーヒー豆の品質や味わいを同じ条件下で比較し、総合的に評価するために行う。
スプーンですくったコーヒーの液体を強くすすり霧状にし、鼻腔内の味覚粘膜に到達させ、舌の上で感じる味覚以外の風味を捉えやすくする。この時、恥ずかしがらずに大きな音を立ててすするのが重要とされている。
カフェインレス
カフェイン含有量が少ないものを指す。完全にカフェインが取り除かれているわけではなく、デカフェも同じ意味。
海外ではデカフェという表現が一般的。
カフェインが全く含まれていないものはノンカフェインと呼ばれる。
カリタウェーブ
世界的にも有名な日本のコーヒー器具メーカー、カリタ社から発売されているドリッパー。
リブ(溝)がなく底にあるウェーブゾーンと言われる平らな面があることが特徴的。ウェーブゾーンによる平らな面によって、コーヒー液が均一に馴染み合うとされている。
多数のリブによってフィルターとドリッパーの接地面積が少ないため、コーヒーの抽出時間は短い。
カリタドリッパー(3つ穴)
世界的にも有名な日本のコーヒー器具メーカー、カリタ社から発売されているドリッパー。
「3つ穴ドリッパー」と呼ばれることもあるほど、底にある3つの抽出口が特徴的。
3つの穴があるが大きさが小さく、ドリッパー内にある程度の時間湯だまりができるようになっており、注ぎ方によるブレを防いで安定した抽出を行うことができる。
き
キャニスター
コーヒーの保存容器のこと。
金属製、陶器製、ガラス製など様々な種類のものがある。


Qグレーダー(キューグレーダー)
世界唯一の国際的なコーヒー鑑定士の資格。難易度はかなり高い。
取得のためには、味覚・嗅覚・知識・技能を審査する6日間に及ぶ研修に参加し、試験に合格する必要がある。


キリマンジャロ
コーヒー生産地のひとつ。
コーヒーの世界では生産国の名前が付くのが一般的だが、キリマンジャロはタンザニアにある山の名前。
上質な酸味としっかりとしたコクで知られ、キリマンジャロの麓で生産されたコーヒーをキリマンジャロと呼ぶ。
く
グアテマラ
コーヒー生産国のひとつ。
中米に位置する亜熱帯気候の国で世界有数のコーヒー生産国として知られている。
コーヒー栽培に重要な条件(土壌、気候など)が揃っており、高品質なスペシャルティコーヒー産地としてとても人気が高い。
明るい酸、チョコレートのような甘さといった表現をされることが多い。
グラインダー
コーヒー豆を挽く時に使用する機械。一般的にはコーヒーミルと呼ばれることが多い。
業務用をグラインダー、家庭用をミルとして表現することもある。
グレード
コーヒー豆の格付けのこと。
グレード
コーヒー豆の等級、格付けのこと。
豆の大きさや、欠点豆の数(混入物・欠陥豆の混入度)、産地の標高、味わいなどを基準に各産地ごとに決められる。
(格付けの方法は産地によってバラバラ。)
クレマ
エスプレッソの表面に浮かぶきめ細かい気泡のこと。
エスプレッソマシンの圧力によってコーヒー豆に含まれている二酸化炭素が膜を張って気泡となる。
綺麗なクレマができているのは豆内の成分がしっかりと抽出されたという証。
クロップ
コーヒーの生豆のことで基本的に以下の4つに分類される。
・ニュークロップ(収穫したて)
・カレントクロップ(その年に収穫)
・パーストクロップ(前年に収穫)
・オールドクロップ(2年以上前に収穫)
け
ゲイシャ
コーヒー豆の品種のひとつ。
2004年に開催された世界的なコーヒーの品評会「ベスト・オブ・パナマ」で優勝したことから一気に注目された。
以後、4年連続で優勝を果たしている。
「まるで紅茶のよう」とも表現される華やかな味わいが特徴的。
高級品種のため、スターバックスコーヒーで1杯2000円で販売されたこともある。


ケメックス
フラスコのような形をしたドイツ製のコーヒー器具。
専用のペーパーフィルターは一般的なものよりもかなり厚く、均一な濃さで落とすことができるのが特徴。
70年以上の長い歴史と美しいフォルムから美術品としても人気がある。
こ
コールドブリュー
水出しコーヒーのこと。
コーヒー豆を挽いた粉を水に長時間ひたして作る。ゆっくりと抽出するため、まろやかでクリアな味わいになる。
諸説あるが、通常のアイスコーヒーよりもカフェインは少ないと言われている。
スターバックスコーヒーでも人気のある商品のひとつ。


コレスゴールドフィルター
cores(コレス)から発売されている純金を使用したフィルター。
ペーパーフィルターを使用しないため、コーヒーオイルも抽出されることで豆本来の旨みを味わうことができる。
また、純金はコーヒーを酸化させづらいと言われている。
さ行
さ
サードウェーブ
コーヒーの「第3の波」を意味する言葉で、2000年代から始まったとされる。
今では一般的となっているが、1杯ずつ丁寧に抽出するハンドドリップや、豆の産地や精製方法にこだわったシングルオリジンでの提供などがサードウェーブの特徴。
スペシャルティコーヒーの普及もこの頃から始まった。
サーバー
抽出するコーヒーを入れるための容器。
ひとり分を抽出する場合はマグカップで代用することも可能だが、ふたり分以上を同時に抽出する場合は1度サーバーに抽出した後でカップに注ぎ分ける。
陶器製やガラス製、プラスチック製など様々なものがある。
サイフォン


水の蒸気圧を利用してコーヒーを抽出するための器具。見た目の華やかさから人気がある。
高い温度のお湯でコーヒー粉を浸漬することで抽出。上手く淹れると香り高いコーヒーが味わえる。
酸味
味覚のひとつでコーヒーの味わいを表現する際に重要な要素。
良質な酸味はコーヒーの印象を華やかにする。
酸味は「強弱」ではなく「質」で評価する点に注意。(×:強い酸味、⚪︎:明るい酸味 など)
し
シティロースト
焙煎度合いを表す。
焙煎度合いを8段階に分けて考た時、浅い方から数えて4番目に当たる。
酸味が少なくなり、苦味や甘みが多くなってくる。2ハゼが始まった頃に煎り止めるのが目安。
シナモンロースト
焙煎度合いを表す。
焙煎度合いを8段階に分けて考た時、浅い方から数えて2番目に当たる。
名前のとおりシナモンのような色合いをしており、酸味を感じることが多い。
す
スケール
計量器のこと。
コーヒー用のスケールには、重さを測るだけでなく、ドリップ時間を計ってくれるなど様々な機能を持つものがある。
量や時間を計測することで、淹れるコーヒーの味を安定させることができる。
ちなみにおすすめはタイムモアのスケール。いくつか種類があるため好みで選ぶことができる。


せ
精製
コーヒーの生産処理の過程の一つ。
収穫したコーヒーチェリーから果実部分を取り除き、生豆に加工する過程のこと。
精製方法はナチュラルやウォシュド、ハニーなど様々なものがある。
セカンドウェーブ
コーヒー「3つの波」のうちのひとつで、1960年代から1990年代を指すことが多い。
スターバックスを中心としたシアトル系コーヒーチェーンにより、深煎りの豆をエスプレッソで抽出し、ミルクやシロップなどを加えて飲む文化が世界中に広まった。
ブラックコーヒー以外のコーヒーの楽しみ方が広く認知され、コーヒーを飲む人が大きく増加した。
そ
た行
た
ダッチコーヒー
水出しコーヒーのこと。
オランダ人が考案したことからダッチコーヒーと呼ばれる。
ちなみに誕生したのはオランダ領であったインドネシアである。
ち
チャフ
焙煎中に剥がれる、コーヒー豆表面を覆う薄皮のこと。
業務用の焙煎機では自動的にチャフを回収してくれるが、手鍋などを使って家庭で焙煎する際は辺りに散乱することがあるので注意が必要。


中煎り
焙煎度合いを大きく3つに分ける場合、その真ん中を指す。
一般的に薄い茶色〜濃い茶色で、苦味と酸味のバランスが良いものが多い。
つ
て
デカフェ
カフェイン含有量が少ないことを意味する。
カフェインレスも同じ意味であるがこちらは和製英語であり、海外ではデカフェという表現が一般的。
完全にカフェインを含まないものはノンカフェインと呼ばれる。
と
ドリッパー
ハンドドリップでコーヒーを淹れる際に必須となるアイテム。
円錐形や台形など様々な形があり、また素材も陶器やプラスチックなど様々。
それぞれに特徴があるため自分好みのドリッパーを探すのもコーヒーの楽しみ方のひとつ。






な行
な
に
苦味
味覚のひとつ。
「コーヒーは苦いもの」と思われている方も多いが、苦味の強さは豆によって異なりほとんど苦味を感じないコーヒーも存在する。
また、苦味は抽出方法によっても大きく変化する要素。
なお、生豆の段階では苦味はほとんどないため、コーヒーの苦味は主に焙煎する過程で生まれると言われている。
2ハゼ(ニハゼ)
コーヒー豆を焙煎する工程の目安のひとつとなる。
1ハゼが収まった後 、さらに焙煎を進めると、チリ、チリと爆ぜる音がしてくる。これが「2ハゼ」。
1ハゼとは大きく音が異なる。
ぬ
ね
ネルドリップ
フランネル(布)でできたフィルターを搭載した抽出器具。
ペーパーフィルターでは出すことのできない、コーヒー本来の旨みや甘みを楽しむことができる。
(ペーパーフィルターに吸着されるコーヒーオイルをネルドリップでは抽出することができるため)
しっかりとした味わいのコーヒーが魅力的。
ネルは繰り返し使用することができるが、洗浄や乾燥等のメンテナンスに手間がかかるため一般家庭ではあまり普及していない。
の
ノンカフェイン
完全にカフェインを含まないこと。
似たような言葉でカフェインレスとデカフェがあるが、これらはカフェイン含有量が少ないという意味でありカフェインは含まれている。
は行
は
焙煎
生豆を加熱し、コーヒー豆を仕上げる工程のこと。
一般的に焙煎時間が長くなるほど、コーヒーの苦味やコクが増していく。一方でその豆が持つ個性は失われていく傾向にある。
焙煎によって最終的なコーヒーの風味は大きく変化するため、非常に重要な工程である。
焙煎度
豆の焼き具合のことで焙煎時間や表面の色味などによって判断される。
大きく「浅煎り」「中煎り」「深煎り」の3段階に分類する方法と、8段階に細分化する方法がある。(浅い順にライト→シナモン→ミディアム→ハイ→シティ→フルシティ→フレンチ→イタリアン)
一般的に焙煎が浅いほど酸味が強く苦味が少ない。
焙煎度を簡易的に測る方法に「焙煎指数」という考え方もある。


焙煎士
コーヒーを焙煎する人のこと。ロースターと呼ばれることもある。
日本においては特に資格や免許は必要ないが、知識や経験、技術の習得には時間がかかる。
ハイロースト
焙煎度合いを8段階に分けて考えた時、浅い方から4番目に位置する焙煎度。
酸味が残りつつも、焙煎の進行による苦味や甘みが増えてくる。
1ハゼと2ハゼの間くらいで煎り止める。
ハニープロセス
コーヒー豆の生産処理方法のひとつ。
主に中米で盛んに行われているコーヒーチェリーの表面だけをはがし、ミューシレージ(粘液質)部分は残したまま乾燥させる方法。
ハリオV60
日本を代表するガラスメーカーHARIO(ハリオ)から発売されている円錐状のドリッパー。世界中のバリスタから愛用されている。
円錐の角度が60度、横から見た形がVの形をしていることから「V60」と名付けられた。
抽出口が大きく湯が滞留しないため、抽出速度で速度でスッキリした味から濃厚な味まで変化させられるのが特徴的。その分抽出スキルが必要となるがひとつのドリッパーで様々な味わいを生み出せる魅力は大きい。
私もハリオV60ドリッパー愛用者のひとり。


バリスタ
バリスタの定義は様々あるが、エスプレッソを使ったドリンクを扱うプロフェッショナルという意味で使われることが多い。
元々はイタリア語で「バール(bar)でサービスをする人」という意味。
日本では資格がなくてもバリスタを名乗れるが、海外では資格取得が必要となる国もある。
ハンドドリップ
手作業でコーヒーを抽出する方法。
必要な道具が少なく、またそれぞれの道具も安価で購入可能なためコーヒー初心者の方も挑戦しやすい。
一方で、抽出速度や豆の挽き方、お湯の温度などで味わいに変化が付けられる奥深さを併せ持っている。
自分好みのコーヒーを抽出するためには一定の知識や経験が必要となる。
ハンドドリップを始めたい方はこちらの記事をチェック


ひ
ふ
ファーストウェーブ
コーヒー「3つの波」のひとつで、その名の通り最初の波にあたる。
1800年代後半から1960年頃までを指すことが多く、世界中でコーヒーが親しまれるようになった時期。
安い価格で大量生産・大量消費がされていた。
深煎り
焙煎度を3つに分けた時、最も深煎りのものを指す。
深い茶色をしており、一般的には酸味が少なく苦味が多い。
ブリュワー
コーヒーを抽出する器具あるいはコーヒーを抽出する人のこと。
フルシティロースト
焙煎度合いを8段階に分けて考えた時、浅い方から数えて5番目に位置する焙煎度で中煎り〜中深煎りと言われることが多い。
生豆の酸味はほとんどなくなり、苦味や甘みがかなり多くなってくるタイミング。
2ハゼのピークで煎り止める。
フレンチプレス
フランスで生まれたコーヒーの抽出器具の名前。日本に伝来した当初は紅茶用として使用されていた。
コーヒーとお湯を入れた後、金属フィルターを押し沈めることでコーヒーが完成するというシンプルな構造。
コーヒーオイルを始め、コーヒーの様々な成分が抽出されるため、コーヒー本来の味わいを楽しむことができる。


フレンチロースト
焙煎度合いを8段階に分けて考えた時、浅い方から数えて7番目に位置する焙煎度。いわゆる深煎り。
酸味はなくなり、苦味や甘みを多く感じる。2ハゼ終了後に煎り止める。
へ
ペーパードリップ
ペーパーフィルターを使用したハンドドリップのこと。
ペーパーフィルターを使用することで、微粉や油分が取り除かれたすっきりとしたクリアな味わいのコーヒーを淹れることができる。
ペーパーフィルター
コーヒーを抽出する際に使用する紙製のフィルターのこと。
台形や円錐形などがあり、使用するドリッパーやコーヒーメーカーにあったペーパーを選ぶ必要がある。
また、色も茶色と白があり、漂白された白いフィルターは紙特有の匂いがかなり少なくコーヒーの香りに影響を与えづらい。
ほ
ま行
ま
み
水出しコーヒー
コーヒー豆を挽いた粉を水に長時間ひたして作る。ゆっくりと抽出するため、まろやかでクリアな味わいになる。
諸説あるが、通常のアイスコーヒーよりもカフェインは少ないと言われている。
コールドブリューとも呼ばれ、スターバックスコーヒーでも人気のある商品のひとつ。


ミディアムロースト
焙煎度合いを8段階に分けて考えた時、浅い方から数えて3番目に当たる焙煎度。
しっかりとした酸味を感じ、苦味は少ない。
1ハゼが終了したタイミングで煎り止める。
ミル
コーヒー豆を挽くための器具。手挽きタイプのものと電動タイプのものがある。
安価なものは1000円ほどで購入することもできるが、低品質なミルは挽いた粉の粒度(粒の大きさ)がバラバラで味わいが安定しない等の欠点があることに注意が必要。




む
蒸らし(蒸らす)
コーヒーを淹れる際に、いったん少量のお湯を注いで30秒程度待ち、粉に含まれているガスを抜く工程のこと。
最初に蒸らしを行うことにより、その後に注ぐお湯と粉との馴染みが良くなりコーヒーの成分が抽出されやすくなる。
め
メイラード反応
褐色反応とも呼ばれる現象で、食材等を加熱した時に表面が茶色に変化し香ばしい香りを発することをいう。
コーヒーも生豆の時は薄緑色をしているが、焙煎によってメイラード反応が起こり茶褐色に変化する。
この反応をコントロールすることが焙煎を行う上では重要となる。
メリタドリッパー
ドイツ人であるメリタ夫人の「誰でもおいしいコーヒーが淹れられるように」という思いから生まれたドリッパー。
ドリッパーにセットしたペーパーフィルターに挽いたコーヒー豆を入れ、適温の湯で蒸らしたら、あとは杯数分のお湯を一度に注ぐだけでコーヒーが完成する。
何度もお湯を注ぐ必要がなく、誰が淹れても安定したコーヒーを淹れることができる。
も
や行
や
ゆ
よ
ら行
ら
ライトロースト
焙煎度合いを8段階に分けて考えた時、最も浅煎りのものを指す。
うっすらと焦げ目がつく程度の焙煎度で、1ハゼが始まるよりも前に煎り止める。
豆の個性を感じやすい焙煎度であるが、あまり飲まれることはない。
り
る
れ
ろ
ロースター
複数の意味を持つ言葉。
「焙煎機」、「コーヒー豆を焼くお店(焙煎所)」、「コーヒー豆を焼く人(焙煎士)」のいずれかを指す。
ロースト
生豆を焼くこと(焙煎すること)を指す。
ローストの仕上がりによってコーヒーの風味は大きく変化するため非常に重要な工程である。
ロブスタ種(カネフォラ種)
コーヒー豆の原種とされる品種のひとつで、原産地はエチオピア。正式名称はカネフォラ種。
害虫や病気に対しての耐性が高く、また1本の木から収穫できる量がアラビカ種よりも多いため大量生産しやすいのが強み。
一方で苦味が強く、焦げた麦のような独特の風味があるため単体で飲まれることは少ない。
アラビカ種に比べて安価なため主にインスタントコーヒーや缶コーヒーなどの原料として用いられているが、近年ではロブスタ種の価格が世界的に大きく上昇し、アラビカ種との価格差は縮まっている。
