「エスプレッソって何?」普通のコーヒーとの違いや活用したメニューを紹介

エスプレッソを抽出するバリスタ

みなさんはエスプレッソを飲んだことがありますか?
カフェラテやカプチーノなどにも使われるエスプレッソですが、意識して飲んだことがあるという方は多くはないと思います。

なんとなく苦そうなイメージのあるエスプレッソ。そもそも普通のコーヒーとは何が違うのでしょうか。
本記事ではエスプレッソとドリップコーヒーの違いやエスプレッソの抽出方法、エスプレッソを活用したレシピなどを紹介します。

目次

エスプレッソのルーツ

ラテアートを作るバリスタ

19世紀の後半から抽出法の研究が始まり、20世紀に入ってようやく完成したと言われているエスプレッソですが、誕生のきっかけはいったい何だったのでしょうか?

そのルーツについて探っていきます!

エスプレッソはナポレオンが生み出した?

凱旋門

イタリア発祥のエスプレッソですが、実はその誕生にはフランスの皇帝ナポレオンが大きく関わっていました。


1806年、ナポレオンの大陸封鎖令を発端にヨーロッパ全土で起こったコーヒー不足。この対策として、イタリアでカフェを営んでいた人々が生み出したのがエスプレッソなのです。
コーヒー豆が不足する中、1杯あたりに使う豆の量を減らす代わりに豆を細かく挽き、少なめの水で抽出するという工夫をした結果、エスプレッソが生まれました。

 

▽細かく挽くことにした理由が気になる方はこちらの記事もご覧ください。豆の挽き方とコーヒーの味わいの関係について解説しています。

名前の由来は「急行」を意味するexpress

新幹線

エスプレッソは圧力をかけたお湯で急速に抽出することから「急行」や「急速」を意味するexpressが由来となって名付けられたと言われています。

細かく挽いた豆はコーヒーの成分が抽出されやすく、えぐみが強く出ることもあるため、それを防ぐために短時間で少量を抽出します。

【表】エスプレッソとドリップコーヒーの違いをまとめました

ホットコーヒーの表面

エスプレッソと普通のコーヒーは一体何がどのように違うのでしょうか。
使用する豆や味わいなど、2つの違いについて表にまとめました。

エスプレッソドリップコーヒー
使う豆の量8g程10g
抽出される量30ml程150ml程
豆の挽き方極細挽き細挽き〜粗挽き
豆の焙煎度中煎り〜極深煎り浅煎り〜深煎り
抽出方法高い圧力をかけながら短時間で抽出
(十数秒程)
豆にお湯を通してろ過しながら抽出
(3分程)
味わい苦味が強く濃厚な味わいあっさりとした味わい
飲み方山盛りの砂糖を入れて一気に飲むのが基本
(最後に底に溜まった砂糖を食べる)
ブラックやミルク入り、砂糖入りなど好みに合わせて

コーヒー豆を使用した飲み物という点では同じですが、そのほかの項目はほとんどが異なっておりエスプレッソとドリップコーヒーは似て非なるものと言えるでしょう。

エスプレッソの抽出には専用の機械が必要

エスプレッソマシンで抽出する様子

エスプレッソはドリップコーヒーなどの一般的になコーヒーと異なり、高い圧力をかけながら短時間で抽出する必要があるため専用の機械が必要になります。

ここではエスプレッソを淹れるために必要な機械について、代表的な4つを紹介します。

全自動エスプレッソマシン|ワンタッチでおいしいエスプレッソを抽出

全自動コーヒーマシン
出典:デロンギ公式HP

コーヒー豆と水をセットしておけば、ワンタッチで豆を挽くところから抽出までを行なってくれる全自動エスプレッソマシーン。便利なだけでなく、技術に左右されずに安定したエスプレッソを抽出することが可能です。

おすすめはデロンギの全自動エスプレッソマシン
エスプレッソの故郷であるイタリアの家電ブランドであるデロンギは、高品質なエスプレッソマシンを取り揃えていることで有名です。
ミルクフォーマーも付いているため、カフェラテやカプチーノ、ラテアートなど様々なことをマシン1台で楽しむことができます。

半自動エスプレッソマシン|自分の好みに合わせてこだわりのエスプレッソを抽出

半自動エスプレッソマシン
出典:デロンギ公式HP

豆を挽いたり、挽いた豆をマシンにセットしたりと手動の工程も多くある半自動エスプレッソマシン。自分で調節できることが多いため、好みのエスプレッソを抽出することができます。
最初は難しく、味が安定しないかもしれませんが、エスプレッソの抽出技術を身につけることができるのもおすすめのポイントです。

こちらも全自動エスプレッソマシンと同様に、デロンギの製品がおすすめです。

直火式エスプレッソマシン|気軽にエスプレッソを楽しめる

机に置かれたマキネッタ

「マキネッタ」とも呼ばれる直火式エスプレッソマシンは、コーヒー豆と水をセットして火にかけるだけでエスプレッソを抽出できる手軽さが魅力です。
エスプレッソの本場イタリアでは、ほぼ全ての家庭がマキネッタで毎日のコーヒータイムを楽しんでいると言われています。

▽マキネッタの詳しい使い方はこちらの記事で解説しています。

 

カプセル式エスプレッソマシン|最も手軽でコスパ抜群!エスプレッソ以外も楽しめる

ネスプレッソコーヒーマシン
出典:ネスプレッソ公式HP

コーヒー豆を用意せずとも、専用のカプセルと水をセットするだけで簡単においしいエスプレッソを楽しむことができることから近年人気が高まっているのがカプセル式のエスプレッソマシン
専用のカプセルを用意する必要はありますが、抽出後はカプセルを捨てるだけで良く、密閉されたカプセルによってコーヒーの鮮度を保てる点も人気の理由の1つです。

また、エスプレッソだけでなくチョコレートやキャラメルのドリンクなど多くのカプセルがあるため、1つのマシンでたくさんの飲み物を楽しむことができ、コスパは抜群です。

エスプレッソを活用した代表的なメニュー5選

コーヒーを抽出する海外の男性バリスタ

エスプレッソは苦味が強く濃厚な味わいであることから、ミルクと相性が良く、様々なメニューにアレンジすることが可能です。

ここでは、エスプレッソを使った代表的なメニューを5つ紹介します。

カフェラテ(カフェオレとの違いも解説)

カフェラテ

エスプレッソにスチームドミルク(蒸気で温めたミルク)を2:8の割合で合わせて作るのがカフェラテです。

イタリア語でカフェラテは「牛乳入りのコーヒー」という意味があります。そんなカフェラテと、同じく牛乳を入れるコーヒーであるカフェオレの違いは以下のとおりです。

カフェラテ:エスプレッソとミルクを2:8の割合で作る
カフェオレ:ドリップコーヒーとミルクを1:1の割合で作る

カフェラテの方がミルクの比率が高いですが、エスプレッソコーヒー特有のミルクに負けない苦みとコクが感じられる点がカフェオレとは異なります。

カプチーノ

カプチーノ

カプチーノもカフェラテと同様、エスプレッソにミルクを加えたものです。

気になるカフェラテとの違いは、ミルクを泡立てるかどうか。カプチーノはカフェラテと違い、温めるだけでなくふわふわに泡立てたフォームドミルクを使用します。

カフェマキアート

キャラメルマキアート

エスプレッソに少量のフォームドミルク(泡立てたミルク)を加えて作るのがマキアートです。ミルクの割合が少なめなので、ほんのりとミルクを感じるエスプレッソといった味わいになります。

上にキャラメルソースをかけたキャラメルマキアートが特に人気です。

カフェモカ

カフェモカ

カフェモカはエスプレッソコーヒーにフォームドミルク(泡立てたミルク)とチョコレートソースを加えて作ります。エスプレッソとミルクの割合は3:7程度です。

お好みで生クリームやココアパウダー、ナッツなどをトッピングするのもおすすめです。

アフォガード

アイスにエスプレッソをかける人

最後に紹介するのは飲み物ではなくデザートメニューです。

アイスクリームに熱々のエスプレッソをかけて作るアフォガードは甘味と苦味のバランスが絶妙でクセになるおいしさです。エスプレッソをかけるだけで完成するというお手軽さも人気の理由のひとつ。

また、アフォガードには紅茶をかける「ティー・アフォガート」や、カシスやカルーアなどのリキュールをかける「リキュール・アフォガート」などもありますので、暑い時期は色々なアレンジを試してみてください。

エスプレッソを飲んでみよう!!

エスプレッソの抽出風景

エスプレッソは、通常のドリップコーヒーとは様々な点で異なるイタリア生まれのコーヒーです。濃厚な苦みとコクが特徴で、ストレートで楽しむだけでなく、カフェラテやカプチーノ、マキアートなど色々なメニューを楽しむことができます

ドリップコーヒーも良いですが、時にはエスプレッソも飲んでコーヒーが持つ奥深さを楽しんでみてください。
様々なアレンジメニューがあるため、コーヒーが苦手な方でもおいしく飲むことができるメニューがたくさんありますよ!

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